脳のお話 ~運動イメージ~ [在校生へ]
2PT諸君。読んでくれたかな、「不動の達人-運動イメージ」を。
知らない人のために・・・ どのようなことが書いてあるか紹介します。
日常でも、セラピストを目指す者としての知識としてもあっても邪魔になるものではありませんので!
<運動イメージは運動技能の上昇効果を示す>
運動イメージ上での筋力トレーニングが最大筋力を上昇させたり、走るイメージをした場合に心拍数や呼吸数が安静時に比べ上昇し、自律神経活動が運動イメージ中に実際の運動同様の変化を示すとの報告もある。
もちろん、実際の運動の方が変化は大きいよ。
<じゃあ、脳ではどんなことが起きているのか?>
随意運動で活動する、一次運動野・補足運動野・運動前野・小脳・大脳基底核などの領域と重複があることがわかっている。このことから、イメージは実際の運動にも関連している可能性が高いとされているんだよ。
<そうすると・・・>
運動をする前、試合前などに適切な運動イメージすることにより筋力の発揮やパフォーマンスに良い影響を与えるってことだよね。運動イメージは運動前の準備運動みたいなものだ。また、運動だけでなく情動(試合時の過度な緊張や不安など)に働きかける作用もあるとも言われ、試合で実力を発揮させるための心理的なスキルともされているんだよ。
<どんな運動イメージがいいの?>
あたかも自分自身が動いているイメージがいい(一人称イメージ)。映像を見るような第3者的なイメージ(3人称イメージ)じゃないよ。
この運動イメージは、リハビリテーション分野でも取り入れられているし、スポーツ理論では常識とされているとのこと。
もし、運動イメージを意識的に取り入れてみた!という人がいたら、その結果を是非教えてください。ここでは、とてもおおまかな紹介なので、詳細は自分で調べてみて(自己学習大事!)。
~脳百話より~ 【理学療法学専攻 加藤】