心残さず生ききる! [コラム]
先日、NHK「プロフェッショナル」で淀川キリスト教病院の田村恵子看護士が紹介されていた。
日々生活をしていく中で“死”について考えることはないが、改めて「死生観」について考える時間となった。
田村さんは、癌患者のスペシャリストとして、苦しみの中にいる人と正面から向き合っていた。
“迫り来る死への恐怖” “後悔の念”
それがどれほどの恐怖なのか自分には想像できない。
番組の中で出た患者さんは、、娘の結婚式にもう間に合わないかもしれないと、妻とその娘は、父のために結婚式の衣装で写真撮影をすることにした。しかし、それは、父に結婚式までは生きられないと宣告することでもあった。
その撮影の日から程なくして、父は亡くなった。
患者さんは、恐怖や後悔だけではなく、真実に向き合い、覚悟を決めて生きているのである。
田村さんの「心残さず生ききる」という言葉が頭に残る。【事務長記】