”当て”にされとる…。 [コラム]
今年で95歳になる祖父は、春頃に体調を崩し、
入退院を数回経た後、めでたく(?)要介護3の認定を受け、
デイサービスに通うことが決まりました。
筋金入りの頑固じいさんである祖父のこと、
”素直に通うことができるのかなぁ…?”
と心配しつつ、先日、久しぶりに会いに行った日の会話です。
「デイサービスはどう?」(耳元で大きな声で)
「・・・当てにされとるらしい」
「???」
「わしが行かんとさみしいらしい」
と、真剣な表情で話すのです。
その相変わらずのポジティブな考え方に感心すると同時に、
祖父をそんな気持ちにさせてくださったスタッフの方の手腕に頭が下がる思いなのでした。
耳がかなり遠くなっている祖父には、言葉がなかなか上手く伝わりません。
それでも自分に会うことでスタッフの方が喜んでいると、
感じることができたのではないでしょうか…?
”自分を必要としてくれている”
”自分に会うことで楽しんでくれている”
そんな気持ちにさせてくれるひとが1人でもいてくれたら、
ひとはそれだけで前向きに生きていけるのかもしれない…。
そんなことを実感した出来事でした。(職員 飯田)